胃炎
2022.04.03通常、健康な胃の粘膜は、粘液によって胃酸から守られており、自身の胃袋を溶かしてしまうようなことはありません。
暴飲暴食を続けたり、刺激の強い飲食物を過剰に摂取すると、胃粘液のバリア機能が追いつかなくなったり、バリア機能がうまく働かなくなり、胃粘膜に炎症が生じます。
これらを総称して胃炎といいます。胃炎は急性胃炎と慢性胃炎に分けることができ、炎症が進み重度になると胃潰瘍や胃がんへと発展してゆきます。
胃カメラ(上部内視鏡)は、小さなカメラによって食道・胃のポリープやがん、炎症などを調べるのに用いられる検査機器です。
当院の胃カメラ検査は、内視鏡スコープを鼻から挿入する経鼻検査、口から挿入する経口検査の両方を行っており、どちらにするかを患者様に選んでいただいています。
当院が導入している内視鏡スコープは細径ですから鼻と口のどちらから挿入する場合も、適切な処置によりほとんど不快感のない検査が可能です。
症状
- 胃のむかつき
- 膨満感
- みぞおちの痛み
- 胸やけ
- 胃もたれ
- 食欲不振
- 嘔吐
原因
急性胃炎
暴飲暴食、過度なストレス、喫煙等が原因で胃の粘膜に炎症が起きている状態です。
慢性胃炎
ピロリ菌が原因となり起こります。ピロリ菌の感染が原因の場合には、ピロリ菌を除去する必要があります。ピロリ菌の除菌をせずにいると、胃潰瘍や胃がんを引き起こすリスクとなります。
検査方法
問診で痛みについてや摂取した飲食物についてくわしく伺います。
必要な場合には胃カメラで検査を行います。
治療方法
軽度の胃炎であれば、薬物療法にて治療をしていきます。さらに再発しないよう生活習慣や食生活を改める対処をしていきます。
ピロリ菌検査でピロリ菌が原因だと分かった場合には、除菌が必要です。
ピロリ菌は自然に排出されることはなく、除菌しないと胃炎を何度も繰り返し、胃潰瘍や胃がんのリスクが高まります。
生活習慣・食生活の改善
- 薬が原因の場合には使用を見直しましょう
- カフェイン(コーヒー・紅茶)の取りすぎに気を付ける
- 飲酒・喫煙をなるべく控える(回数を減らす)
- ストレスを溜めない生活をする
- 暴飲暴食をしない
- 栄養バランスの整った食事を心がける