盲腸(急性虫垂炎)
2022.04.03大腸の入口にある盲腸に、5-10CM程度の突起物を虫垂といいます。
この虫垂に炎症が起きているのが急性虫垂炎で盲腸と呼ばれています。原因は様々でなかなか特定できませんが、虫垂の内腔に異物や固まった便が詰まることで生じることもあります。
盲腸はまずみぞおちあたりが痛くなり、時間が経過すると右下腹部に痛みが移動します。
症状
- 胃のむかつき
- みぞおちの痛み
- 右下腹部の痛み
- 発熱
原因
虫垂がねじれる、虫垂内部に便や粘液がつまるなどで血行が悪くなり、そこに大腸菌などの腸内細菌やウイルスが侵入して発症すると考えられています。
虫垂の内腔に、異物や固まった便が詰まることで生じることもあります。また、暴飲暴食や過労、不規則な生活、便秘、胃腸炎などが誘因となることもあるようです。
治療方法
抗生剤治療
炎症が軽度で大人であれば、抗生剤治療だけで治療が可能です。ただし1年以内に再発する可能性が少なからずあります。
手術
炎症が中等度から高度の場合は、腹膜炎に至るリスクが高いため手術が第一選択となります。
手術は入院後に全身麻酔にて行います。状態によっては緊急手術となることもあります。
手術方法には開腹手術と腹腔鏡を使った手術がありますが、炎症の程度や合併症の心配、患者様の背景を考慮して決定します。
術後の入院期間は約1週間程度です。