胆のうポリープ
2024.02.16胆のうポリープは、胆のうの内壁にできる小さな腫れや隆起です。これらのポリープは通常は良性であり、がん化する可能性は低いです。
多くの場合、胆のうポリープは偶然発見されますが、特に症状がない限り問題とはなりません。
胆のうの役割
主な役割は胆汁の貯蔵と、濃縮です。肝臓で生成された胆汁は胆のうに貯蔵され、そこで水分が取り除かれて濃縮されます。食事摂取時に消化管に流れ込むと、胆汁は脂肪の消化や吸収を助けるために放出されます。
胆汁には、脂肪や脂溶性ビタミンの吸収を助ける胆汁酸が含まれており、消化過程に欠かせない役割を果たしています。そのほかにも、胆汁は腸内の細菌の増殖を抑制するなど、消化器系の正常な機能を維持するために必要な役割を果たしています。
症状
ポリープが大きくなり、胆のうの排出路を塞ぐ場合やポリープが炎症を引き起こす場合、がん化している場合
- 胃痛
- 腹部不快感
- 消化不良
- 体重減少
- 黄疸(黄色の皮膚や目の色素沈着)
原因
胆のうポリープの主な原因はまだ完全にはわかっていませんが、胆のう内の胆汁の滞留や胆石の存在などが関与していると考えられています。
また、炎症や感染、遺伝的要因も関連している可能性があります。
治療方法
胆のうポリープが小さく、良性である場合、症状がない限り経過観察が選択されることがあります。定期的に超音波検査やCTスキャンを行い、ポリープの大きさや変化をモニタリングします。大きなポリープやがん化のリスクが高いと判断される場合、胆のう全体を摘出する手術が行われることがあります。