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アニサキス症

2023.06.28

アニサキスとは寄生虫の一種です。
アニサキス類の幼虫は長さ約3㎝、幅は1㎜程で白い糸のような形をしています。
このアニサキス類の幼虫は、サバやイワシ、アジ、サンマなどの青魚やサケやイカなどの魚介類に寄生しています。
アニサキス類の幼虫が寄生した魚介類を生の状態や、加熱の不十分な状態で食べることで、人間の胃壁や腸壁を刺入して食中毒をおこします。

 

症状

食事後の数時間~十数時間後に以下の症状が現われます。

  • みぞおちの激しい痛み
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 激しい下腹部痛(アニサキスが腸に入った場合)

 

原因

アニサキスは、オキアミというプランクトンの一種を食した魚介類を介して、私たちに感染します。
アニサキスの幼虫が特に発見されやすい魚は、サバ・カツオ・サンマ・アジ・イワシに多いとされています。
刺身用に鮮度の高い魚が流通する技術が進歩したことで、全国各地で生魚も楽しめるようになりました。それに伴ってアニサキスの被害も年々増加しています。
アニサキスは熱に非常に弱い為、70℃以上の熱を加えると即座に死滅します。
さらにアニサキスは-20℃で24時間冷凍することでも死滅します。

 

検査方法

アニサキス食中毒が疑われる場合には、胃内視鏡で胃の中を確認します。

 

治療方法

胃壁に刺さったアニサキス幼虫を内視鏡で除去することで、速やかに症状が消失します。
アニサキスが胃を超えて十二指腸や小腸まで行ってしまうと、内視鏡での除去は難しくなります。
アニサキス食中毒が疑われる場合には速やかに医療機関を受診しましょう。