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急性肝炎

2023.10.24

肝臓は腹部の右上、肋骨の下あたりに位置します。肝臓は1キロ以上の重さ(体重の50分の1を占める)があり、人間の身体で一番大きな臓器です。
私たちが食べたものはまず胃に運ばれ、吸収しやすいように形を変えます。
そのあと肝臓へ運ばれ、肝臓内で様々な成分に加工されます。例えば、取り込んだアミノ酸を必要なたんぱく質に変えたり、糖質をグリコーゲン(エネルギー代謝に必要な物質)へ変えます。
グリコーゲンは肝臓に蓄えられた後、エネルギー原となり血中に放出されます。
他の細胞で利用されて不要になった老廃物は再び静脈を通って肝臓へ戻り、今度は胆汁へ排泄されます。
このように、肝臓は様々な栄養素を生産したり、老廃物を再利用したり、エネルギー源を貯蔵するといった重要な役割を担います。

急性肝炎は、肝臓の炎症が急速に進行し、肝細胞に損傷を与える状態で、さまざまな原因によって引き起こされます。

 

症状

  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 食欲不振
  • 疲労
  • 黄疸
  • 発熱

 

原因

特定のウイルスに感染することが急性肝炎の一般的な原因です。代表的なウイルスには、肝炎ウイルス(A、B、C、D、E)、エプスタイン・バーウイルス、サイトメガロウイルス、ヘルペスウイルスなどがあります。
他にも、薬物やアルコールの過剰摂取や、自己免疫疾患、代謝異常によって急性肝炎を引き起こします。

 

治療方法

急性肝炎の治療は原因に依存し、ウイルス感染によるものであれば、特定の抗ウイルス薬や対症療法が用いられることがあります。薬物や毒物によるものであれば、その物質の除去や解毒が行われます。
自己免疫性肝炎の場合、免疫抑制薬が処方されることがあります。治療の成功には早期の診断と適切な管理が重要です。