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症状から探す

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萎縮性胃炎

2023.12.23

胃の内壁の組織が炎症を起こし、正常な胃腺(胃壁の内面にある消化腺 )が減少し、胃の組織が萎縮する状態を指します。この病態は炎症性の変化が長期間続いた結果として発生します。

 

症状

  • 腹痛
  • 胃もたれ
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 腹部の不快感
  • 吐き気
  • 嘔吐

 

原因

ヘリコバクターピロリと呼ばれる細菌感染が、最も一般的な萎縮性胃炎の原因の一つです。
ピロリ菌に感染すると胃粘膜が炎症を起こし、胃の痛みや不快感、吐き気を伴う慢性胃炎や胃粘膜の組織が消えてしまう萎縮性胃炎へと進んでいきます。
この萎縮性胃炎は「前がん状態」と言われ、胃がんの発症リスクが非常に高い病態です。そして日本人の胃がんの99%にピロリ菌が関与していることがわかってきました。

他にも胃酸の逆流や年齢、遺伝的な要因によって慢性的な炎症から、萎縮性胃炎が引き起こされる場合があります。

 

検査方法

当院では、胃にピロリ菌がいるかどうかの検査を行っています。
胃カメラ検査(胃内視鏡検査)のほか、尿素呼気試験という検査で検査用の薬(錠剤)を飲み、呼気を調べてピロリ菌に感染しているかどうかを判定します。
もしも感染しているようなら、胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の予防のために、この菌の早期除菌をお勧めします。

 

治療方法

萎縮性胃炎の主な原因の一つであるピロリ菌感染が確認された場合、抗生物質と酸抑制薬の組み合わせによる除菌療法が行われます。これにより感染を根治し、炎症を軽減します。

 

ピロリ菌について