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食道静脈瘤

2023.12.23

食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)は、食道の壁にできる静脈の腫れや拡張です。
通常、肝硬変と呼ばれる肝臓の病気が進行する際に発生します。食道静脈瘤が破裂すると、重篤な出血を引き起こす可能性があり、命にかかわることがあります。
そのため、肝硬変などの原因により食道静脈瘤が発生した場合、注意深い医療管理が必要です。

 

症状

  • 上部消化管出血(食道静脈瘤が破れると出血が起こり、吐血や血便が生じます)
  • 食道や胃の不快感
  • 体重減少
  • 食欲不振
  • 貧血

 

原因

食道静脈瘤の主な原因は、肝硬変と呼ばれる肝臓の病気です。
肝硬変になると、肝臓の組織が炎症や損傷を受けて肝臓の機能が低下し、血液が正常に肝臓を通過できなくなります。
その結果、肝臓からの血液が返る経路が変わり、食道などの他の血管に圧力がかかり、静脈瘤が形成されてしまいます。

 

検査方法

内視鏡を使用して食道や胃の内部を直接観察します。必要に応じて組織の採取も行います。
さらに腹部超音波検査やCTを組み合わせて、静脈瘤の位置や大きさ、周囲の組織への影響を調べる場合もあります。

 

治療方法

治療には、出血を予防するための薬物療法や内視鏡的処置を行います。