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好酸球性食道炎

2024.03.20

好酸球性食道炎は、食道の炎症性疾患であり、特定の白血球である好酸球が異常に蓄積することで慢性的な炎症を生じさせる病気です。
好酸球は、寄生虫の感染やアレルギーを抑制するために働く免疫細胞で、炎症やアレルギー反応が引き起こされると、血液中や組織中に増加する傾向があります。

 

症状

  • 食道のつかえ感
  • 嚥下困難
  • 胸やけ
  • 胃痛
  • 吐き気、嘔吐

 

原因

この病気の患者様に対して、特定の食事を制限することで炎症の改善が見られることがよくあることから、主に食物抗原(アレルゲン)による慢性的なアレルギー反応が、食道の炎症を引き起こすと考えられています。
食道の粘膜が抗原に触れるとアレルギー反応が生じ、その結果、好酸球が食道に集まります。好酸球は特定の蛋白質を分泌し、アレルギー反応によって誘導された他の蛋白質も、食道に慢性的な炎症を引き起こす可能性があります。
この状態が継続すると、食道の運動が低下し、狭窄が進行することがあります。
しかし、原因は正確にはわかっておらず、好酸球性食道炎と好酸球性胃腸炎は、難病指定されています。

 

検査方法

胃内視鏡検査(胃カメラ)で食道から採取した組織を生検します。

 

治療方法

好酸球性食道炎は無症状の場合には治療を行わず様子を見る場合もありますが、症状があり炎症がひどい場合には、食事療法や薬物療法を用います。
好酸球性食道炎を放置したまま炎症が続いていくと、食道狭窄が起こることがある為、定期的に内視鏡を受けて評価をすることが重要です。