カンジダ食道炎
2023.11.28カンジダ食道炎は、カンジダと呼ばれる真菌が食道に感染し炎症を引き起こす病態です。
一般的に、カンジダは健康な人々の口や消化管にも存在することがありますが、通常は免疫機能が正常であれば問題がありません。ただし、免疫機能が低下したり他の病気がある場合、カンジダが異常に増殖して感染症を引き起こすことがあります。
症状
- 嚥下時の痛み
- 胸の痛み
- 食欲不振
- 吐き気
- 嘔吐
- 発熱
原因
免疫機能の低下
HIV感染、がん治療や免疫抑制薬の使用などで免疫力が低下すると引き起こされる場合があります。
抗生物質の使用
広範囲にわたる抗生物質の使用で、カンジダの異常増殖を引き起こす可能性があります。
糖尿病
高血糖状態がカンジダの増殖を引き起こす可能性があります。
消化管疾患
胃酸逆流や食道裂孔ヘルニアなどがカンジダ感染のリスクを増加させることがあります。
検査方法
内視鏡を使用して食道の内部を直接観察し、炎症やカンジダの発生を確認します。
その際に組織生検を行い、感染の原因を確定させます。
治療方法
抗真菌薬の処方と共に、免疫機能の向上や栄養サポートが行われます。カンジダ食道炎は繰り返す場合がありますので、早期の診断と治療が合併症を予防するために重要です。